エーザイは2012年度にも中国で慢性B型肝炎治療薬を発売する。ウイルスが増殖するのに欠かせない酵素の働きを阻害する抗ウイルス剤。中国のB型肝炎患者数は約1200万人に達するとの推計もあり、大きな需要を見込む。同社は中国の売上高を15年度まで年平均26%伸ばせるとみており、中国での取扱製品数の拡充を急ぐ。
治療薬候補「クレブジン(一般名)」は経口剤で、韓国のブグァン製薬(ソウル市)から中国を含むアジア8カ国での独占的開発・販売・製造権を取得し開発中。クレブジンにはウイルス増殖に欠かせないDNA(デオキシリボ核酸)の合成に必要な酵素「DNAポリメラーゼ」の働きを抑える効果があるという。
フィリピンでは10年2月から「レボビール」の製品名で販売しており、中国のほか、インドネシア、タイ、ベトナム、インドで承認を申請中。中国では国家食品薬品監督管理局から輸入許可登録の承認をまもなく取得できるとみており、フィリピンに続く2カ国目の販売になる。
中国では子会社の衛材(蘇州)貿易を通じて販売する。同国では主力の認知症薬「アリセプト」のほか、抗潰瘍薬「パリエット」、糖尿病などを原因とする末梢(まっしょう)性神経障害治療薬「メチコバール」などを販売しており、医薬情報担当者(MR)を約800人配置している。
エーザイは中国で、がんや消化器・肝臓、中枢神経など4つの専門ビジネスユニットを発足。特に肝臓疾患とがんの領域に力を入れている。
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同社が2日発表した11年4~12月期連結決算は売上高が前年同期比17.8%減の5048億円、純利益は同27.0%減の491億円だった。米国でアリセプトの特許が切れ、後発薬との競合が激化し、米国での売上高が減少した一方、中国の売上高は同23.8%増の130億円と売り上げを伸ばし、日本・中国を含む「イースト・アジア」の売上高も同10%近く増え3157億円になった。
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